前置胎盤
通常、子宮の上部、子宮口から一番遠い位置に受精卵が着床し、赤ちゃんが成長を始めます。そして、お産が始まると、赤ちゃんの体が出てきた後に胎盤が剥がれ、体外へと出てきます。
前置胎盤とは、受精卵の着床場所が悪く、子宮の下部へ着床してしまい、胎盤が子宮口をふさいでしまうことです。ハイリスク出産の一つと言われ、出産を終えるまでの間、注意が必要です。
前置胎盤の種類
前置胎盤には三種類あります。
- 辺縁前置胎盤 胎盤が子宮口付近や子宮口に少し覆っている状態
- 部分前置胎盤 胎盤が子宮口の半分程度覆っている状態
- 全前置胎盤 胎盤が子宮口を完全に覆っている状態
子宮口を覆っている面積が広いだけリスクが大きくなります。
出産方法
前置胎盤の場合、お産が始まっても、胎盤が子宮口をふさいでいる為、赤ちゃんが出ることが出来ません。そのため、出産まで前置胎盤を抱える妊婦さんは、帝王切開での出産になります。
妊娠中に週数が進むにつれ胎盤の位置が上がっていく場合もありますので、胎盤の位置が子宮口よりも離れることが出来れば、普通分娩にチャレンジできる場合もあります。
母体への影響
前置胎盤が確定診断された場合、週数に関係なく突然の出血が起こる可能性があります。ほんの少しのお腹が張ったり、突然陣痛が来てしまった場合に、子宮口と胎盤にズレが生じ、その部分から出血が起こってしまいます。
そのため、自宅安静の指示が出たり、病院で管理入院の指示が出ることもあります。
参考
2016/09/09 更新
Wikiページは匿名を含む多数の方々のご協力により編纂されております。
記載内容の正否につきましてはご自身の判断にてお願い致します。
関連するSNSのコメント
Facebook